私は以前、約10年建築設計事務所グループに勤務していました。
その中で、建物の工事や工場・事業所の工事のために建設現場や製造現場を訪れる機会が多くありました。
その際に新しく工場を建てるクライアント様から、「安全に配慮した作業動線を考えてほしい」
「作業者の安全に配慮して作業環境の照度は明るく設計して欲しい」といった要望がありました。
 
建設現場では、安全教育が定期的に行われ、設計者の立場で教育を受ける機会もありましたが
安全教育を実施する担当者のレベルにかなりのばらつきがあること、現場ではいつものルーティンになっているため
真面目に話を聞いている人が少ないこと、日本語の理解が難しい外国人労働者を置いてきぼりにしている、
といった現状を目の当たりにしてまいりました。

飛行機に搭乗した際に必ず流れるシートベルトの安全動画を見た際に、
CGなどを使ってわかりやすく表現されているのをヒントにして、CGであれば、
どんな悲惨な事故でも再現ができると思い、労災事故のCG動画制作をスタートしました。
 
あるメーカー様と共同でCG動画コンテンツを制作し、
それを活用して安全教育を実施したところ顕著な効果がありました。
しかし、オリジナルでCG映像制作を行う場合、多額の費用がかかるため、
もっと簡単に手軽に視聴できるスキームを考えた結果、
ネットフリックスやHuluといったクラウド型動画配信サービスを利用することを考え、
ZIKOZEROを立ち上げました。